お気に入りのトップスにパンツを合わせて、鏡を見たときにはいい感じ。
でも、肌寒いからとカーディガンやジャケットを一枚羽織った途端、
「なんだか急に野暮ったく見える……」
そんなふうに感じることはありませんか。
羽織り自体は素敵なのに、自分が着るとなぜかしっくりこない。
すると、「このカーディガン、似合わないのかな」「もっと違う形を買ったほうがいい?」と考えてしまいがちです。
でも、その違和感の原因は羽織りそのものではなく、全身のバランスにあるかもしれません。
まず見直したいのが、服全体の「ゆとり」です。
ゆったりしたブラウスに、ゆったりしたカーディガン。そしてボリュームのあるパンツ。
一つひとつは素敵なアイテムでも、すべてに同じくらいボリュームがあると、全身の輪郭がぼんやりして見えることがあります。
そんなときは、どこかを細くする必要はありません。
例えば羽織りの前を開けて、インナーを見せる。
袖口を少し上げて、手首を出す。
足元を軽やかにまとめる。
それだけでも、全身にメリハリが生まれます。
丈の組み合わせも確認してみましょう。
長めのトップスに長めの羽織りを重ね、さらにロングスカートを合わせると、横のラインが何段にもできてしまうことがあります。
反対に、丈がすべてほぼ同じ位置で終わっていることで、全体が一つの大きなシルエットに見える場合もあります。
羽織りを短めにしてみる。
インナーの裾を少し見せる。
前後差のあるデザインを取り入れる。
丈に変化をつけるだけでも、重ね着の印象は変わります。
色のバランスも大切です。
「すっきり見せたいから」と、トップス、羽織り、ボトムスをすべて暗い色にしていると、季節や素材によっては重たい印象になることがあります。
そんな日は、インナーに白や明るい色を入れてみる。
バッグや靴に少し軽い色を取り入れる。
アクセサリーを顔周りに加える。
全身を大きく変えなくても、一か所明るさを作るだけで印象が変わることがあります。
そして意外と見落としやすいのが、靴とバッグです。
服だけを鏡で確認したときには「なんだか違う」と思っていても、靴を履き、バッグを持ったら急にまとまることがあります。
反対に、素敵な羽織りを着ていても、足元まで含めたときに全体の雰囲気がちぐはぐになることもあります。
羽織りを試すときには、できれば頭から足元まで全身で確認してみましょう。
また、「野暮ったく見える」と感じたときに、すぐ体型のせいにしないことも大切です。
身長や体型に関係なく、服は丈、色、素材、ボリュームの組み合わせによって印象が変わります。
「私には羽織りが似合わない」のではなく、「今日はこの組み合わせが少し違うだけ」と考えてみる。
そうすると、試せることがぐっと増えます。
前を開ける。
袖を上げる。
ボトムスを替える。
靴を替える。
インナーの色を変える。
ひとつずつ試していくと、同じ羽織りなのに急にしっくりくる瞬間が見つかるかもしれません。
羽織りを着た瞬間の「なんだか違う」は、その服を諦めるサインとは限りません。
むしろ、自分に似合うバランスを見つけるヒント。
一着だけを見て判断するのではなく、鏡の中の自分を少し遠くから眺めてみる。
季節の変わり目のおしゃれは、そんな全身バランスを楽しむところから、もっと面白くなっていくのではないでしょうか。